ジュビロへの憧憬

ジュビロ磐田、そしてJリーグへの想いを綴ります

愚策そのもの。ハリルホジッチ解任について

私は以前このように言いました。


ハリルのサッカーは勝つことにフォーカスされている
面白いサッカーをしようなんて、考えてない
全ては本番次第。期待している。

だいたいこんなようなことを言いました。
そしてハリルJAPANは終わってしまった…。
1番手腕が問われる本番に挑むことすら出来ずに。
悔しいというか残念というか怒りというか
いろんな感情がありますが、私はこの決定には反対ですね。

W杯出場を決めてからというもの
ハリルJAPANの試合で、相手を完膚無きまでに叩き倒したという試合はあまりなかったように思います。
メンバー選考や試合中の采配など踏まえると
明らかにテスト、つまり本番に向けての準備を最優先していたのは皆さんも分かっておられると思います。
なので、チームとして上手くいってないとか、
戦い方が不明確とか、いろいろな批判を見てきましたが、私は本番観なきゃ分からんぞと思ってました。

ハリルホジッチがブラジルで見せた、緻密なスカウティングで相手に合わせて戦術を変え、躍進させた姿を考えれば、本番までハリルで行って欲しかったです。勝つ可能性なんて分かりません。
ハリルのままでも、ポーランド、コロンビア、セネガルに勝つ未来は思い浮かべることは難しかった。厳しいと感じていました。
ですが、だからこそハリルJAPANをロシアで見たかったという思いが強いです。
W杯で勝つ自信を持って臨める国なんてほとんどないでしょう。

会見で田嶋会長は
コミュニケーション、信頼関係の問題があったと
仰ってましたね。確かに結果が出ていないので選手達に不信感が出てくるのも当然だし、ハリルホジッチが求心力を失ってしまったのかもしれません。

ですが、協会とハリルこそ
コミュニケーションきちんと取れていたのか?と
私は思いました。親善試合やテストマッチ、先のE-1をどのように位置づけていたかにおいて
協会とハリルに認識の違いがあったんじゃないかと。
ハリルホジッチはとにかく準備を最優先に考えていたでしょう。ポーランドに対して挑む戦術に
フィットする選手は誰なのか。
コロンビアに対しては?セネガルに対しては?
そういう目線で戦ってきたと思います。

一方で協会側は、その試合ごとのパフォーマンスや勝ち負けにも相当こだわっていたのではないでしょうか。スポンサーとの関わり、サポーターへの配慮などもあるので当然といえば当然です。
ですが、それをハリルホジッチにきちんと伝えていたかどうか、が私は大いに疑問です。
伝えていたのであれば、もっと現実的に勝ちにいったと思います。
解任の引き金となった、マリウクライナ戦も、
今までのメンバー(浅野や井手口など)を呼んで、勝ちに行ったと思います。

その認識の差が、私は納得いきません。
フェアじゃないと思います。
本番勝たなきゃ意味無いんですよ。
親善試合で勝ったところで、本番に対する準備が不足していたら、それは本当にただの親善試合。

ハリルは勝たなきゃいけない試合は、現実的に勝ちにいったじゃないですか。
あのオーストラリア戦なんかまさにそうです。
きちんと戦術を用意して、それに見合う選手をスタートから使って、ちゃんと勝った。

ザッケローニはとにかくメンバーを固定して、
自分達のサッカーを成熟させる事を選び、テストマッチを、テストではなく成熟させる場にしました。
ザックJAPANはハマった時は本当に強かったですからね。オランダ、イタリアに互角、ベルギーに勝利ですから。
ただ、その結果、本番で自分達のサッカーが通用しなかった時の準備不足が露呈して惨敗でしたね。
意味不明なパワープレーなんかしてました。

言ってみればハリルはザックと真逆のチーム作りをしたと思うんです。
本番決まるまではある程度固定しつつ勝ちに行って決まったら、本番までは全てを準備と捉えて、
最後に戦術に合う選手を選んでいき、挑む。
どちらが正解とかはないと思うんです。
ザックはコンディションの問題とか、いろいろな不運が重なってしまっただけかもしれない。
ハリルでロシアに挑んでも、結果チームが成熟出来てなくて惨敗でしたってこともあったでしょう。

でも、だったら尚更ハリルホジッチに日本を任せた時点で本番まで、やらせてあげなきゃダメでしょう。
ハリルホジッチがそういう監督だってことくらい、
サッカー見てる人なら分かりますよ。
W杯という舞台でこそ輝く監督だってことくらい。
ハリルは代表監督向き。ザックはクラブ監督向きですね。

そしてハリルと選手達との溝は確かに非常に残念です。
大迫や山口蛍がマリウクライナ戦の後に、結構突っ込んだコメントしていましたが、あの後きちんと
ハリルとの間に対話があったのかが気になります。
ハリルホジッチの選手のマネジメントは
確かに上手くないというか、日本人向きではないなとは思います。
あれだけ内容も結果も伴わない試合が続いてしまうと、当然選手に不信感が生まれるのも当然です。
そういう時に、監督と選手の間に立ってサポートするのが技術委員会とかいう人達ではないのでしょうか。
もちろんハリルホジッチのマネジメントに問題があったのは事実だと思います。
明らかに一体感というものは感じられませんでしたからね。
ですが、そうなった時に協会側は何をしたのか、
ハリルホジッチの考えをもっと選手に伝えられなかったのかなと思うと残念です。

この閉塞感の責任はもちろんハリルホジッチにもありました。選手選考や起用法、過激なコメントなどで、選手達が最後まで信頼しきれなかったのも致し方ない面もあるのは事実です。
でもだからこそ、最後まで行って欲しかった。
それでダメでも、1つの蓄積として残るじゃないですか。
日本人の特性をきちんと理解しマネジメント出来る能力もこの後の監督選考の基準にもなるし。

でも、もう日本サッカーには何も残りません。
これで、西野監督の下ベスト8進出したら、私は嬉しいですしその時は喜びます。
でも、蓄積されたものはゼロですからね。
たまたま監督交代が当たって結果が出たという事だけです。(そうなったらそれはそれで嬉しいですが)

そろそろ日本サッカーも長いスパンで強化していく時が来ているのかもしれません。
目先の勝利ではなくて、例え1回W杯を逃してでも一貫性を持ってやっていく必要があるのかもしれません。


まぁもう決まってしまったことなので、後は西野監督頼みます!ってことぐらいしか言えませんね。
南アフリカのドン引きサッカー再来でもいいですから、とにかく勝ってほしい。
せめて勝ってくれないと本当に何も残らないので。

西野さん本当にお願いします。


(川又とか小林祐希とか呼んでください…)