ジュビロへの憧憬

ジュビロ磐田、そしてJリーグへの想いを綴ります

名波浩の育成力

名波監督は常々若手の育成について言及しています。
「若手の成長に蓋をするような補強はしない」という発言は、まさに名波浩の育成観を示しています。



名波監督の下で飛躍した選手といえば
小林祐希(現フェーレンフェーン)が筆頭でしょう。
名波監督就任後、ポジションを本職のトップ下に戻り、守備意識が高まりました。
さらに、周りを生かしながら自分も生きる術をみにつけ、J1復帰初年度一気に覚醒。
日本代表デビューも果たしました。
そして夏にオランダへ。念願の海外移籍を実現させました。
小林に対して名波監督は特に厳しい指導をしたと思います。
パフォーマンスが上がらなければ躊躇なくベンチに下げることもありました。
タッチ数なども厳しい要求を課しましたね。


川辺駿(現サンフレッチェ広島)もその一人です。
3年間着実に経験を積み、いろいろなメディアから
日本代表へ推す記事が出ました。
そして広島に戻った今年は、右サイドでプレー。
本職のボランチが彼の良さが最も発揮される所だとは思いますが、それでも開幕から存在感を示し、
3連勝スタートの立役者の1人となっています。
(ハリル、早く代表に選べよ!!!!)


そして、アダイウトンも飛躍的に成長しました。
ドリブルで相手をなぎ倒し、圧倒的なスピードでぶち抜き、上背がないにも関わらずヘディングでも得点を重ねました。
しかし、スタミナに難があり、ガス欠を起こす試合も少なくありませんでした。
また、プレーの幅が狭く、自分の持ち味が出せなくなると存在感が希薄になる試合もありました。

ですが、昨年途中からプレーの幅が広がり
一気に飛躍。強引に突っ掛けてボールロストするという悪癖が減って、球離れが早くなり、精度が向上。
精神的にも余裕が生まれたのかミスが極端に減りました。

そして今年はウェイトをしっかり絞って来日。
開幕から好調をキープし、去年以上のパフォーマンスを見せてくれています。
単純なキック、トラップ、パスの技術面も凄まじい成長を遂げているなと感じました。
土曜のF東戦。前田に抜け出されるものの、猛然とプレスバックし、身体を入れてボール奪取し、
そのまま攻撃に移ったシーンはかなり印象的でした。
あんなプレー来日直後には見られなかったと思います。
あんなに長い距離をスプリントして守備に戻るブラジル人アタッカーを未だかつて見たことがあるでしょうか。
オマケに1ゴール1アシストという…。
化け物レベルが去年より増してる…。


3人の名前を上げました。いずれも名波監督の指導の下、成長した選手であることに異論はないと思います。
当然元々のポテンシャルは3人ともいいものを持っていました。
しかし、名波監督はそれらを上手く引き出したのもまた事実でしょう。
他にも上原力也は覚醒1歩手前の感はあるし、小川航基、荒木大吾も怪我の前は成長した姿を見せてくれました。
後は、大南拓磨の成長待ちですね。
彼はものすごいポテンシャルを持っていると思うんです。あの高さでスピードも兼ね備えるCBはなかなかいません。
必要なのは経験ですね。ルヴァンから安定したプレーを披露すれば、リーグ戦にもきっと絡むはずです。
名波監督には是非ともルヴァンは大南拓磨を積極的に使い続けてほしいです。

その他、伊藤、針谷、藤川、中野、石田(金沢へレンタル)など期待の若手で溢れています。
彼らが5年後ヤマハで躍動していれば、ジュビロ磐田の未来は明るいと感じます。
そしてその時、監督は名波浩だと嬉しいですね。

名波監督にもきっとそれなりに課題はあるでしょう。
攻撃の構築はまだ形になっていません。
まだまだ中村俊輔に頼っている段階です。
守備はある程度基礎が出来ました。
後は攻撃の基礎を、未来のために作っていってほしいですね。